肩こり

肩まわりに疲労感やコリ感、張り感などが生じた状態を「肩こり」といいます。
適切なケアが行えるよう、まずは肩こりが起こる原因を知っておきましょう。

 

【肩こりのおもな原因】

肩こりのおもな原因には、筋肉の疲労が考えられます。
疲れが溜まると、筋肉の柔軟性が徐々に低下していきます。

硬くなった筋肉で血管が圧迫され血流が悪くなることにより、コリ感を引き起こす疲労物質が肩まわりに蓄積してしまいます。
日常生活において筋肉が硬くなったり、血の巡りが悪くなったりする要因には、次のものが挙げられます。

 

●不良姿勢

前のめりになった猫背姿勢が肩こりのおもな原因となります。
前側に傾いた頭部を支えるために、首や肩まわりの筋肉に余計な負担をかけてしまうためです。（頭部は体重の1/10ほどの重さがあると言われています）

 

●長時間の同じ姿勢

同じ姿勢が長く続くと、身体の末端部分に血液が溜まり、血の巡りが悪くなってしまいます。
特にデスクワークは、意識していないと前のめり姿勢が長く続くため、肩こりの原因となりやすいです。

 

●身体の冷え

身体の冷えから筋肉がこわばり、肩こりへと繋がる場合があります。
冬場の冷気はもちろんのこと、夏場の扇風機やクーラーにも要注意です。

 

●低血圧、高血圧

低血圧の方は身体が冷えやすいと言われています。
また、高血圧の方も交感神経の働きで血管が収縮し、筋肉への血行が悪くなる傾向にあります。

 

【肩こりから引き起こされる症状】

肩こりを放置していると、身体の他の箇所にも影響が出る可能性があります。

 

●頭痛

首や肩まわりの筋肉がこわばることで、緊張型頭痛に繋がる場合があります。
後頭部の痛みや、頭全体を締め付けるような痛みが緊張型頭痛の特徴です。

 

●めまい、吐き気（自律神経症状）

筋肉のコリがストレスとなり、めまいや吐き気といった自律神経症状を引き起こす場合があります。

肩こりをそのままにしていると、仕事や家事など日常生活の支障となる場合があります。
次のようなケア方法で、肩こりの解消を目指していきましょう。

 

【肩こりの対処法】

●身体を温める

カイロやホットパックなどを当てて、肩まわりを温めます。
温めることで血行が良くなり、身体に溜まった疲労物質の排出もスムーズになります。
また、全身の冷えや疲れを感じる際には、ゆっくり湯船に浸かることもおすすめです。

 

●ストレッチ

ストレッチによって、首や肩まわりの筋肉をゆっくり伸ばしていきましょう。
次のようなストレッチ方法があります。

・軽く手を添えて、頭を横に倒す
・両腕を後ろに引いて胸を張る

お風呂上がりの身体が温まった状態で行うとより効果的です。

 

●運動する

血の巡りを良くするには、ウォーキングがおすすめです。
やや大股で歩き、腕も前後に動かすように意識してください。
その他、水泳のクロールやジョギング、ヨガなど肩を大きく動かす運動によっても肩こりの解消を期待できます。

 

【肩こりの予防法】

●姿勢の改善

横からみた際に、肩よりも頭部が前に出ていると、首や肩の筋肉へのストレスとなります。
顎を引いて、胸は軽く張るように意識しましょう。
また、スマホは顔の高さに挙げて操作すると、姿勢が悪くなることを防止できます。

 

●規則正しい生活を送る

自律神経の乱れは、低血圧や高血圧の原因となります。
夜更かしは避けて、毎日規則正しい生活を心がけてください。
また、栄養バランスの整った食事をとることも大切です。

 

●休憩をこまめに入れる

どれだけ意識していても、徐々に姿勢は崩れていってしまいます。
デスクワーク中は30分〜1時間を目安に休憩を入れて、気持ちをリフレッシュしてください。
また、休憩中に大きく伸びをし首や肩をぐるぐると回すことで、肩こりの予防が期待できます。

肩こりは「国民病」とも言われている症状で長期的に悩まされている方も多いでしょう。
慢性化し、諦め気味の方も多く見受けられます。

ただ、肩こりのほとんどは日常生活や仕事の姿勢などから引き起こされると考えられます。
肩こりだけに注目するのではなく、根本に潜んでいる原因を突き止めて適切なケアと処置をすれば十分に改善可能です。

肩こりの原因としては、不良姿勢・運動不足・冷え・睡眠不足などが挙げられます。

西船南口中央整骨院では、ハイボルト検査と姿勢分析を行い、肩こりの原因となっている筋肉と身体のゆがみの評価を行います。
さらにカウンセリングから生活習慣での改善点についてもアドバイスさせていただきます。

西船南口中央整骨院では、肩こりの症状改善を図るため、豊富な施術をご用意しています。
肩こりの習慣改善にもアプローチしていきます。
ぜひご相談ください。

 

【肩こりに対する施術方法】

■ハイボルト療法

高電圧の電気刺激を患部に浸透させ、疼痛の軽減や血行促進などを目的に行います。
「痛みの原因の見極め」「炎症の抑制」「痛みの緩和」が期待でき、急性期の痛みから慢性的な痛みの強い時期におすすめな施術です。

 

■経穴（ツボ）へのアプローチ

経穴を刺激し気血の流れを促進することで、症状を未病の段階で防ぐことに期待できます。
また、筋肉の緊張からなる「肩こり」などの慢性痛などの症状も経穴への刺激により血液循環を促進することで改善が見込めます。

 

■テーピング

貼り方を工夫して「ケガの予防」「パフォーマンス向上」「治療効果の持続」などの目的で行います。
ホワイトテープ、キネシオロジーテープ、スパイラルテープ、ティアライトテープ、エラスチックテープ、ストリンテックスなどのテーピングを症状、部位ごとに使い分けて使用していきます。

 

■骨格矯正

全身のバランスを確認し、その方にとって最適なバランスに導く施術です。
身体の各部位にかかるストレスを取り除きバランスを整え、最適な全身バランスを目指します。
「ボキボキされるのが怖い」「痛そう」と思われる方でも安心して受けていただける刺激の強くない手技です。

 

■CMC筋膜ストレッチ（リリース）

特殊な器具や手技により行う施術で、「血行促進→細胞の活性化→コラーゲンの形成」を促して組織の回復能力を高める施術です。
筋肉系のケガや痛み、関節の動きの悪さなどに対して施術することで痛みの緩和や可動域拡大に期待できます。

 

■ドレナージュ【EHD】

目の周囲の経穴や頭蓋骨の矯正、頸部周りのリンパドレナージュを行うことで頭痛や眼精疲労や肩こり、顎関節症や自律神経系の疾患の改善に期待できます。

 

■カッピング

透明なカップを患部に当て、吸引機で吸着させ中を真空状態にします。
皮膚がカップに吸い込まれるように引っ張られることで独特な痣のような痕が付きます。
それにより血液やリンパの流れが促進され、老廃物や痛み物質が体外に排出されやすい状態になり、疲労回復効果や疼痛緩和効果が期待できます。※痣のような痕は数日で消えます。

 

■温熱療法

岩盤マットやサーモフォア、超音波施術器を使い患部もしくは全身を温めます。
血流循環を促進し、痛み物質や老廃物の代謝や体外への排泄、冷え性の改善に期待できます。